April 16, 2012

ホームドクター訪問

2011年10月24日、なかなかとれない左肩の痛みのために、ホームドクターのアポを取っていました。4月に遭った原チャリでの交通事故は、軽いものだったにも関わらず、左腕が体の真横から後ろにいかず、そのうち治るだろうと楽観して、カイロプラクティックにのみ通っていたのです。それでも左肩の痛みもなくならないので、どーしましょー?という感じでした。


< ホームドクターって? >
オランダに来た日本人が、まずぶち当たる壁の一つにホームドクター制があるでしょう。オランダ語では huisarts (ハウスアルツ)と言い、 huis と arts がそれぞれ、英語の「ホーム」「ドクター」にあたります。 EHBO (エーハーベーオー)と呼ばれる救急以外に、具合が悪いからとかいう理由で町中の病院に直接行って、診てもらうということはできないようになっているのです。

具合が悪くなったり、心配なことがあったら、まずかかりつけの医院にアポを取ります。ピピポ姉など、「ホームドクターのアポを待ってるうちに治るから行かへん」と言うぐらい、まずちょっと具合が悪いからといって、その日のうちに見てもらえることはほとんどありません。これは人口が密集してるアムステルダムだからなのかもしれませんが、それで困らないのかというと。。。まずは
体を休める、いたわることで回復することも多いものです。すぐに病院に行って注射や点滴といった薬で一時的に症状を抑え、働き続けて取り返しのつかないことになるよりも良いのではないかと私は思います。それに、骨を折ったり、意識不明になったりという、まさしく緊急事態の場合は、救急車を呼んだり、前述の EHBO (病院の救急)に駆け込めばいいのですから。

ホームドクターは、体に異常がなくても、事前に登録しておきます。緊急時に往診が出来ることも重要ですから、自宅の近所となります。また、近くて評判の良い先生を見つけても、登録者が多過ぎるから新規は受け入れないという場合もあるので、具合が悪くなってから探すのでは遅過ぎるので要注意。


さてさて、私のホームドクターは、気が弱そうなという形容詞の方がぴったりなぐらいの、30代後半ぐらいの優しい男性です。診察室には、いかにもオランダのガキんちょがバケーションに来てます!という小学生ぐらいの息子と娘が、写真立ての中で笑っていたりします。

滅多に医者に行かない私なので、
数えるほどしか会っていないにも関わらず、最初の出会いがあまりに強烈だったため、いつも「いやあ、あの時は。。。」と話を切りだされるのでありました。。。そりゃあ、
彼が同僚と二人で、うちの近所にクリニックを開いてからすぐ、トラックに轢かれたから見に来てくださいと言われたんですから、さぞかしびっくりしたことでしょう。もちろん、その時は救急車で病院に運ばれ、右のかかとの縫合や、くるぶしに入ったヒビのためのギプスといった処置をされた後でしたが、お尻から太ももにかけて、太いタイヤの跡がくっきりプリントされてたりしましたし。でも、交通事故に遭ったことよりも、トラックに轢かれてその程度で済んだことの方が、よほどキョーレツだったのかも(笑)。


左肩の痛みについては、炎症を抑える注射を打って、その後はお決まりの「それでもう少し様子をみましょう」ということになりましたが、私の後ろにまわって首のグリグリを触診して、「あっ、ここに何かあるね」と言って、しばし思案顔。「とりあえず、血液検査とエコーを撮ってみましょう。そのグリグリがなんであるかわからないことには、どうしようもないですからね」とのこと。これは、ホームドクターが発する定番の回答のひとつ。なので、この時には別に一大事!という危機感はなし。


分業が進んで、ネットワークでそれぞれの専門を結んでいるオランダの医療機関は、ホームドクターがまず最初の窓口となり、その場で出来る簡単な治療(今回の場合は、左肩への注射)を行い、薬の処方箋を発行したり、検査依頼書や専門医への紹介状を書きます。

薬の処方箋が出れば、それを持って、これまた登録している近所の薬局に行って薬をもらいます。保険が効くものであれば、この場でも保険のパスの提示だけで、支払いは発生しません。

また、血液検査やエコー、レントゲンといった、特殊な機械や解析が必要なものも、指定の病院や専門の機関に、ホームドクターからの紹介で行くことになります。血液検査はたいてい、採血依頼書を持ってアポ無しで、指定の採血センターや病院の採血部に行くシステムになっています。待合室に人が結構いても、看護士さんがどんどん採血していくので、そこまで長く待たされることはありませんでした。検査結果は、依頼した医師のもとに送られ、患者は後日、医師から説明を聞くことになります。

その他の機関へは、「ホームドクターの紹介状をもらいました」と自分で電話をかけて、指定の病院や専門医で、新規のアポをとります。これも、順番を待ってる人が多ければ、何週間から何ヶ月も待たされることがざらにあるのです。。。


血液検査の結果なども待たねばならないので、翌週の水曜日にホームドクターとのアポを入れ、その足で、指定された市内にある病院まで採血に向かいました。いいお天気だったからというわけではなく、ルート的に公共の交通機関よりも歩くのが早いので、運河沿いにテクテク歩いて行きました。

病院では、すぐに採血してもらえましたが、エコーは待ち時間が1時間以上とのことなので、2日後の10月26日の水曜日に予約を入れ、採血した後にあてがわれた脱脂綿をヒジのうちっかわに貼り付けたまま、仕事に向かいました。


 
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woneninams at 19:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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